地続きになった仕事とプライベート

一人暮らしを始めて4ヶ月が経ちました。相変わらず自炊はできていませんが、それでも仕事・日常生活と普通に過ごせている今の自分を、ちょっと前まで実家でぬくぬくしていたことを考えると褒めざるを得ないなと思います。
リモートワークが普通になった今、仕事とプライベートに境界がなくなりました。仕事をするために着替えたり、外出の準備をしたりしなくなりました。パジャマで机に向かい、パジャマでミーティングに臨む。リモートワークが普及する以前では考えられないようなことを、今は当たり前におこなっています。職場の服務規定は厳格ではありませんでしたが、それでも半袖短パンでの出社はなんとなくいけない気がしていました。今では毎日そういう格好で仕事をしています。服装に気を使わなくていいことの気楽さは、ここまで精神的な安寧をもたらすものなのかと少し驚いたりもしています。

一人暮らしをしていると、仕事が忙しいという理由で日常のすべてをほったらかしにすることができません。当然ですが、夜ごはんの準備や家の掃除、たまっていくゴミを片付けたりする必要があります。出勤しているときであれば外食で済む場面もあったでしょうが、勤務の始めから終わりまでを自宅で完結するようになった今はそうもいかないでしょう。
最近、私はよくテイクアウトの夕食を摂ることが多いのですが、入れ物がかさばってゴミ袋がすぐにいっぱいになってしまいます。夏が近づいてきていますから、ゴミをずっと家にためておくのは好ましくありません。なるべくなら、袋がいっぱいになった時点で捨てに行きたいものです。洗い物などもそうです。シンクが、食後のお皿で埋まっているのは、なんとなく後ろめたさがあります。雨で濡れた洗濯物をいれっぱなしにしているのも好きじゃないです。好みの問題ですが…。

仕事中に家事をすること

1日8時間、働く時間が固定されているわけですが、律儀にその時間を仕事だけに充てるのは一人暮らしでは難しいというのがここ4ヶ月間の実感としてあります。やろうと思えば全然可能ですが、正直なところ、家で仕事をしているのになぜ仕事とプライベートの間に壁を隔てる必要があるのかと思ってしまうわけです。「8時間勤務だから8時間働け」というのは、一見ごもっともな意見にも思えますが、出勤していたときはじゃあ8時間きっかり働いていたかと言えばそんなことはなく、トイレに行くことあるし自販機に行くこともある。挙げればキリはありませんが、少なくとも勤務時間のすべてを仕事に費やしてはいませんでした。それが職場が自宅になったからと言って急に仕事だけに充てるのは難しいです。昼休みが終わる少し前に食事が終わったなら、仕事時間にお皿を洗うことだって充分ありえます。いや、むしろ仕事時間にお皿を洗うべきだと思います。仕事はプライベートと切り離して考えるものではないと思うからです。仕事の時間も、プライベートの時間も、すべて同じ。少なくともリモートワーク環境ではそうだと思っています。

これは逆に、これまでプライベートだと認識されていた時間にも、仕事のことを考えるということがセットになります。仕事時間が終わって席を立っても気持ちはそうそうすぐには切り替わってくれません。なんとなくもやもやを抱えた終わり方をしたら、それをそのまま引きずるということです。上司から怒られたりすれば、そのストレスは仕事時間ではないプライベートな時間にダイレクトに響きます。プライベートの時間だ!と頭を入れ替えられなければ、勤務時間は終わっているのに頭の中は仕事モードから解放されないかもしれません。気分転換に居酒屋で同僚とお酒を飲むのも難しい状況下です。プライベートは、より仕事寄りになってしまっているのです。

仕事とプライベート、切り替える手段が無ければ7時間半で仕事はストップしよう

というわけで、仕事とプライベートを上手く切り替えられないわたしが最近やっていることをつづります。結論はこの見出しのとおりです。あまりそれ以上の情報はないかもしれません。

わたしは18時が定時なので、17時半になった時点で強制的に仕事をストップして、日報を書き始めます。職場では、一日の終わりに日報と明日の業務予定を提出するようになっています。15分もあれば書き終えられる代物なので、30分前から作業を開始すれば確実に時間が余ることになります。この時間の余裕をつくることが肝要です。定時ギリギリまで仕事をすると、勤務時間を終えてプライベートに入ってからも仕事モードになったままです。良い終わり方なら問題ありませんが、そうでないときにひどい目に遭います。上司はそんなアドバイスをくれるわけがないので、自分で自分の身を守る必要があります。ミーティングツールで常に監視されている、みたいな職場でないことが前提になりますが、この方法はなかなか良いんじゃないかなと思っています。少なくともわたしにとっては効果があるようです。仕事を途中でやりかけてストップすることに、最初は抵抗感を覚えますが、その内慣れます。むしろ定時ギリギリまで仕事をしていることに疑問を持ってください。そう言い聞かせています。

おわりに

「ワークライフバランス」なる言葉があることを知りました。詳しくは省きますが、これは本エントリーと大きな関わりを持っていそうな単語ですね。次回あたりで取り上げて、このエントリーを掘り下げてみようかな。